Posted by 塩ラーメン - 2007.08.14,Tue
あつい。日が落ちてからもそこいらじゅうが熱をもっている。
プリンアラモードが半額よりさらに捨て値を付けられ「60円」になっていた夜。窓から申し訳程度に入ってくる風もぬるい。ぬるくていい匂い。いつかのなにかを思い出しそうになるけど、はっきり形にはなりやしない。ただ懐かしさを感じた。
昼間、生まれ育った田舎に行ってきた。そこまでの道程、海岸線をなぞるようだった道が、立派な橋を通され一本道になっていた。とても便利で正しい。でも味気ない。
昔住んでいた、今は祖母の家に着iいた。二階から庭を見下ろすと、四方を囲まれていたはずが、左の建物が消えがらんと見晴らしが良くなった。一軒家がなくなり、跡地にマンションが建つような感覚。湿り気が消え、空気が枯れるよう。集落自体がそういうものに包まれているようにも思えた。
変わらずに感じたものもあった。岩内の山々の形と青さは変わらずで懐かしかった。小学校、中学校の窓から毎日のように眺めていた風景。美術の時間、風景画を描かされた時、初めて緑ではなく青だと気付いた時の驚き。緑色の木々で構成されているはずなのに、青く見えるのが不思議だった。それを背景に、カモメが鋭く飛んでいったり、風の強い日はビニール袋が舞い、白と黄色の混じった海の泡が飛んだ。
海の色もただ青ではなく、黄色や緑や橙、紫、白、黒、灰色そんな色が混じっているのが不思議だった。
どこからともなく線香の匂いがした。お盆の線香は物悲しさはなく、むしろあたたかさをもって好ましく感じられる。
プリンアラモードが半額よりさらに捨て値を付けられ「60円」になっていた夜。窓から申し訳程度に入ってくる風もぬるい。ぬるくていい匂い。いつかのなにかを思い出しそうになるけど、はっきり形にはなりやしない。ただ懐かしさを感じた。
昼間、生まれ育った田舎に行ってきた。そこまでの道程、海岸線をなぞるようだった道が、立派な橋を通され一本道になっていた。とても便利で正しい。でも味気ない。
昔住んでいた、今は祖母の家に着iいた。二階から庭を見下ろすと、四方を囲まれていたはずが、左の建物が消えがらんと見晴らしが良くなった。一軒家がなくなり、跡地にマンションが建つような感覚。湿り気が消え、空気が枯れるよう。集落自体がそういうものに包まれているようにも思えた。
変わらずに感じたものもあった。岩内の山々の形と青さは変わらずで懐かしかった。小学校、中学校の窓から毎日のように眺めていた風景。美術の時間、風景画を描かされた時、初めて緑ではなく青だと気付いた時の驚き。緑色の木々で構成されているはずなのに、青く見えるのが不思議だった。それを背景に、カモメが鋭く飛んでいったり、風の強い日はビニール袋が舞い、白と黄色の混じった海の泡が飛んだ。
海の色もただ青ではなく、黄色や緑や橙、紫、白、黒、灰色そんな色が混じっているのが不思議だった。
どこからともなく線香の匂いがした。お盆の線香は物悲しさはなく、むしろあたたかさをもって好ましく感じられる。
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