Posted by 塩ラーメン - 2007.10.13,Sat
晴れた。
休みの朝は早い。普段はもう5分でも寝ていたくてウダウダするのに、七時半きっかりに目が覚めた。カーテンの端が明るい。よっしゃいい天気だ、こうしちゃいられない。
外は雪が降るかもしれないという予報もあり、気温は10度少し超えるくらい。吐く息が白い。車庫を開けると外の空気の方がずっと冷たくて、ガソリンン臭さがむわっと流れ出す。どこに向かおうか少し迷う。山か海か。今日は海だ。
五号線を小樽に向かって走る。
信号待ちで背中に日を浴びていると、青になって周りの空気が動いた瞬間背中が温かい。あれが好きだ。そんなことを思いながら、空いても混んでもいない道を走る。SRはいろんなところがガタピシだ。だましだまし妄想カスタムにふけったり、近くを見たり遠くを見たり注意を払ったりしながら走る。
銭函を過ぎた峠からの景色はいつも綺麗だ。海が大きい。なんつーか多い。厚田の辺りから見る海もそんな感じだ。田舎の海もこんな感じだった。やっぱり今日は海がよかった。
昼飯時に小樽に着き、飯をどこで食べようか考え「PRESS CAFE」にお邪魔した。迷わず「北インド風カレー」を注文。ほんと美味い。盛りも綺麗で味もたまらない。さらにコーヒーも美味い。雰囲気もとても良いし、いい所だ。
雑誌パラパラしながらがっついていると、小樽に住んでいるOから久々に電話がきた。暇らしかったので、近所だしPRESS CAFEまで来てもらう。
OもSRに乗っている。話していたらもう五年目だという。月日が経つのは早いもんだ。ガンガン乗る方ではないので、走行距離はまだ8000キロくらい、車体もピカピカしている。が、何やらとても大事だと思っているらしい。直接は言わないけど言葉の端々に滲んでいるような気がした。めんどくさがりのOがSRを買ったとき、車検を二回も通すとは想像もしていなかった。ちょっと変わったのかも。
小一時間ほど話し、今度はNから電話。せっかくだから3人揃うまでお店に居座らせてもらった。もちろんコーヒーはおかわり。しばらく缶コーヒーを我慢すりゃなんてことないんだし。それより今が大事だ。それこそなんてことないんだけど。
日が暮れかけるまで話し、サクッと解散。
アクセルを開けたかったので、帰りは高速を使った。途中、金山パーキングエリアに立ち寄ると、道外ナンバーのSRが停まっていた。あまり見かけない弄り方で、よく見ると自分のSRにもちょっと似てる。嬉しくなって、発ち際のオーナーに話しかけてみた。若くて気さくな男の人。今年は無理でも、来春是非一緒に走りたい!と伝え、別れた。また会えるかな。ここからまた何か始まれば嬉しい。
高速を走りながら、正面には暮れかけの街と空の境界線。
街の上に雨雲のような色、その上に暮れかけた太陽のピンクグレープフルーツみたいな色。その上に夜の闇の色が高く広がっていた。それぞれの色に境界線はなく、ぼんやり交じりあっている。不思議だし綺麗だった。その時周りにあったのは、6000回転のエンジン音と6度の空気を突っ切る寒さ。なんつーかもう、すげー幸せ。
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