フラッシュバック日曜

たかがラーメン、されどラーメン。
俺の胃袋は店主にがっちり握られてます。

再開した「国民食堂」さんに顔を出してきた。

何年ぶりかな？店主は同じ名前でお店を再開し、自分はそのカウンターに座り、一杯のラーメンが食べられる。
軽い会話の中にも紆余曲折が間に滲む。
これはもう、とても贅沢なことに他ならないと思うのです。
店主の作る一杯は舌に美味く、心に温かい。


帰り際に店主と雑談していると、増毛にある「岩尾温泉」を薦められたので、「じゃあ行ってきます」と即断し、日本海を北上した。ここんとこSRに乗っていなかったので、街を抜けるまでは、久しぶりに会った友人と何話そうか迷ってるような気持になった。加速、段差、カーブ、一通りこなしてしまえば、あとは体の中の記憶が勝手に蘇る。

海が見える頃にはいつも通り。
思考は薄れ気持が外に向いた。周りが良く見える。走っていて機械がカバーしきれないところは受け入れて、こっちが調節する。ギアの選び方、つなぎ方、アクセルの僅かな開き具合、体の傾け方。優等生バイクじゃ絶対に味わえない楽しみ。

家からちょうど100キロ。
増毛町に入り、雄冬の展望台（ここも景色が綺麗な所だ）を過ぎて山側に「岩尾温泉」を発見した。信号で右折。

露天風呂からは日本海の見晴らしがよく、休日だけど混んでもいない。
ちょうど良い温度の温泉に浸かって日差しを浴びるとビールが恋しくなる。実に満喫。


帰り道、厚田の「夕日が見える丘公園」の駐車場脇に売店ができているのを発見した。
知らなかったし、来るときは気づかなかった。あれば便利だろうな。

道中、海も山もうっすらともやがかかっていた。
北海道らしい、かすれた風景の色。